FRC 2024 CRESCENDO ゲームルール
ゲーム概要
2024年の FIRST Robotics Competition (FRC) のゲームは 「CRESCENDO」 です。
「音楽」 をテーマにしています。ゲーム名 「CRESCENDO」 は、音楽用語で 「クレッシェンド」 と呼ばれ、音量や音程を徐々に上げていくことを意味します。
チームはロボットを使って、「NOTE/ノート」と呼ばれるオレンジ色のスポンジ製の輪っかを床や 「SOURCE/ソース」と呼ばれる受け取り口から集め、「SPEAKER/スピーカ」 と 「AMP/アンプ」と呼ばれる2種類のゴールに入れ、得点を競います。
1試合の時間は2分30秒と短く、最初の15秒間は自動制御、移行最後までドライバによる遠隔操作になります。
最初の15秒間の自動制御では、より多くのポイントが与えられるようになっており、まずはスターティングゾーンから出るとLEAVEポイントが付きます。自動制御でアンプやスピーカーに入れると、後の遠隔操作のときよりも多くポイントになり、アンプ2ポイント、スピーカー5ポイントになります。
15秒後とゴングがなり、人手による遠隔操作に移ります。スピーカ2ポイント、アンプ1ポイントです。アンプに2度入れると、アンプファイ(増幅中)になり、アンプファイ中の10秒間のスピーカの得点は5ポイントに増幅され、アンプリファイが続かせつつ、スピーカへのポイントを狙います。
終了前20秒になるとエレキギターが鳴り、チームは、スピーカへの得点を続け対戦のアライアンスとのポイント差を縮めるか、最低限のステージゾーンのパークポイントを取るか、迅速な判断を迫られます。
ステージは得点ボーナスがあり、チェーンに登る(オンステージ)、ステージのTRAP/タラップの得点、さらにチェーンに登ったステージの上のセンターマイクに、サイドの人がノートを投げ入れることができると(スポットライト)でハイノートのボーナスポイントが付きます。
予選マッチのランキングは、1試合に勝つと2ランキングポイント、同点で1ランキングポイント。
2台オンステージ(チェーンを登った状態)をアンサンブルといい1ランキングポイント。
アンプ、スピーカポイントが18ポイント、世界戦は25を超えるとメロディといい1ランキングポイントになります。
NOTE/ノート (楽譜)
家具や壁の角に付けるコーナスポンジに近い弾力
AMP/アンプ (増幅器)
SPEAKER/スピーカ
SOURCE/ソース
STAGRE/ステージ
フィールドとゲームポイント
ゲームルールの解説
大会ルール
予選マッチ
予選マッチの1試合ごとに、ランダム3チームで組まれるアライアンスでゲームが行われる。1日に最大10試合。
1試合ごとにマッチポイントによりアライアンスの勝敗が決まり、チームのランキングポイントが得られる。
プレーオフ
アライアンスセレクション
予選マッチの上位チーム1位~8位のチームが、アライアンスリーダーとなり下位のチームを順にそれぞれのアライアンスに選抜し加える。上位のチームがあえて、アライアンスリーダを辞退し、他の上位チームから選抜を狙うこともある。
アライアンスは3チームが基本で、補欠チームを加え4チームアライアンスし、対戦先のアライアンスチームの特長から、アライアンス編成を変える。
プレーオフの試合形式
トーナメント形式だが、ラウンド1の敗者は、復活トーナメントに組み込まるので、敗れても運よく決勝まで進むことができる。